こちらはアントニヌスピウス帝の治世中に発行されたデナリウス銀貨になります。
アントニヌスピウスはローマ帝国最盛期の皇帝で、先帝ハドリアヌスの側近として頭角を現し、その死と共にインペラトールに就任しました。就任後すぐに元老院と対立していた前任者ハドリアヌスの神格化を行うが、この際に元老院に対して涙を流して先帝の赦しを乞い、“ピウス（慈悲深き者）”の称号を得ました。その治世を通じて帝国の安定に努め、軍事政策とは距離を置いた内政の充実を図り、学問を奨励し、法制度や行政組織の拡充、ローマが多民族の大帝国として転身していく土台を築きました。

オモテ：月桂冠を戴いた右向きのアントニヌス・ピウスの肖像ウラ：アノーナ神(穀物の女神)立像

NGCでのグレードはF Strike: 4/5 Surface: 3/5となっております。